新婚野郎のカムバック禁欲録

新婚のアラサー男が、かつて取り組んでいたオナ禁に『再挑戦』しながら、収入アップに取り組んでいくブログです。

読書法に関する覚え書き

 

 

総論

  • 読書法は「人生」「仕事」「娯楽」の3つに分けられる。すなわち、「善く生きるには?」「稼ぐには?」「楽しむには?」という3つの問いに収斂する。
  • 『ヘッセの読書術』のような「教養はそれ自体価値があり、教養を高めるためには世界の名作文学を読むことである」というスタンスに基づく読み方と、成毛『本は10冊同時に読め!』のような「人生の一切は娯楽であり、仕事も娯楽、読書も娯楽」というスタンスに基づく読み方を表面的に比較しても、あまり意味がない。
  • まずは判断基準を持つこと、すなわち「自分にとって読書とは何なのか」「なぜ自分は本を読もうと思うのか」という問いに答えた上で、読書法の模索に取り掛かるべきと思われる。
  • これらの回答は、実際に読書をする中で変化することもある。しかし、さしあたり現時点での自分の「読書の目的」をはっきりさせること。それは1つでなくとも良いが、どれが一番重要かは確認しておいた方がよさそう。

 

具体的な読書法

  • 唯一絶対の読書法は存在しない。「読書の目的」だけでなく、「制約条件」(時間、経済、能力など)あるいは「人生観」や「美意識」の違いによって、最適な読書法は異なる。
  • 個々の読書法を比較する際は、著者の「読書の目的」「制約条件」「人生観」「美意識」をチェックし、自分に合うかどうか調べた方が良い。逆に言えば、これらを明示していない読書法は役立てにくい。
  • 全ての本を精読することが理想だが、それができない以上、読む本を厳選する必要がある。無駄な本(に限らず無駄な情報)を読まないことが、現代のような「情報過多」時代の読書法の要諦かもしれない。
  • 精読すべき本を見つけるためには、速読する必要がある。一方、速読するためには基礎知識が必要だが、基礎知識は精読でしか身につかない。よって、精読と速読は相補的である。
  • しかし、どちらが先かと言えば「精読が先」である。最初に精読する本は、専門家のアドバイスに従うのが適切と思われる。

 

読書の準備

  • どんな読書法であれ、「言葉の意味」を正確に知っていることが前提となる。また、どんな読書法であれ、「論理的な読み方」ができると、理解力と速度を上げられる。
  • よって、唯一絶対の「読書の準備」としては「語彙数の増加」と「論理を読み解く力の強化」に取り組むことが有効である。

 

本の分類とそれぞれの読書法

  1. 宇宙観・宗教観に関する本 →キリスト教徒ならば『聖書』のこと、精読や筆写、暗誦
  2. 社会・人間に関する本 →名作文学を精読、自分の身に引きつけて読むもよし、客観的に人間関係の力学の参考書として読むもよし
  3. 仕事に必要な知識に関する本 →重要な本は精読、それ以外の本は速読
  4. 仕事に必要な知識のうち、継続的な学習を必要とする本(語学、数学など)→毎日少しずつ学習
  5. 興味の範囲を広げるための本 →軽い速読(つまみ読み・流し読み)を基本に、立ち読みや図書館で済ませる。特に気に入ったものだけ購入して精読
  6. 娯楽のための本→好きに読めばOK

なお、1,2,5,6の本が仕事に役立つこともあるかもしれないが、それを目的としない方が、結果的により多くを得られると思われる。

補足

社会や人間について学ぶにあたり、ハウツー本ではなく文学を読むのは、人間は物事や世界を「ストーリー」によって学ぶから。そして、ストーリーから自ら読み取った「真理」は応用が利くから。

もちろん、ハウツー本で「こういう時はこうする!」という知識を得る道もある。これも有効だが、その場合、知識を得ただけでは役に立たない。実生活でハウツー通りの行動を試しながら、実際に用いる方法を体得し、初めて役に立つようになる。

トーリーから自ら学び取った場合、すなわち、文学を読んで自分なりに見出した「真理」は、スムーズに実生活に応用ができる。それだけ深く理解できている証拠である。

別の言葉で言えば、知識を先に得る学びは「内面化・主体化」できていない。ストーリーを経由し、自ら読み取る学び方は、答えを自分の内側から取り出すので、自然と「内面化・主体化」できている。

トーリーを通じた学びは一見非効率だが、頭の中・心の中に深く根を下ろすため、結果的には効率が良い。

 

また、自分で導いた答えが、すでに語り尽くされた陳腐なものだったとしても(人生とは愛である、のような)、「自分で導いた自分の答え」が他ならぬ「自分自身」に与えてくれる力は、数多のハウツー的知識を凌ぎ、他の何物にも変えがたい。

ゆえに、「日の下に新しきものなし」と達観せず*1、積極的に、自らの答えを書物から引き出していきたい。*2

 

補足2

仕事のための本については、さらに細分して、

  • 現在の仕事
  • 将来取り組みたい仕事
  • ライフワーク

の3つに分けるとよさそう。「ライフワーク」とは、収入にはならなくても、この一度きりの人生でやっておきたい何か、のこと。

一度に複数のことを学ぶのはかえって効率が悪いので(人による)、3ヶ月など期間を区切って、1つのテーマを集中的に学ぶと良い、と考えている。

一度、集中して学んだテーマは、日常生活の中で自然と思考に登る機会が増える。アイデアが浮かんだら、メモに残してアウトプットに回す。僕の場合、古代ローマや食事、読書がこれに該当すると思う。レベルアップしたくなったら、またあらためて学習を重ねる。

年間の学習プランを立てるなどするのも有用か。たとえば、「現在の仕事:将来の仕事:ライフワーク」の勉強比率を「6:4:2」など具体化して勉強していく、など。

 

読書の注意点

  • 「知識」や「代理経験」のため、あるいは「考え方を学ぶ」ために本を読む場合、それは究極的には「時間の節約」を目的とする読書なのだから、必要以上に時間をかけてはいけない。
  • たとえば、化学の本を読む場合、化学の知識を得るにあたり、すべて自分で実験して法則を導くことは不可能に近いから、その代わりに本を読んでいるのだと心得ること。
  • 精読であっても、時間は最小限にするよう工夫が必要。
  • 読書を目的とするのではなく、読書は手段であり、その先にある目的は「自分で考え、状況に応じた答えを導く力を身につけること」。

 

まとめ

読書とは、有限な生の中で「善く生きる」ための工夫=時間の節約のためにするものであり、「節約して得た時間をどう生きるか?」の方が、読書よりも重要である。

 

主な参考文献(順不同)

  1. 佐藤『読書の技法』
  2. 立花・佐藤『ぼくらの頭脳の鍛え方』
  3. 花村『知的トレーニングの技術』
  4. ベネット『自分の時間』
  5. ヘッセ『ヘッセの読書術』
  6. 加藤『読書術』
  7. 成毛『本は10冊同時に読め!』
  8. 齋藤『読書力』
  9. 安立『素読のすすめ』
  10. 外山『乱読のセレンディピティ
  11. ショーペンハウアー『読書について』
  12. 樋口『「教養」を最強の武器にする読書術』
  13. 原尻『読書HACKS!』
  14. アドラー『本を読む本』
  15. 平野『スロー・リーディングの実践』
  16. 本田『レバレッジ・リーディング』
  17. 中島『哲学塾の風景 哲学書を読み解く』
  18. 千野『人はなぜ物語を求めるのか』

*1:この達観が、従来、学びを妨げる壁となっていた。

*2:もちろん、書物以外から学ぶことも重要。本稿は「読書法に関する覚え書き」であるから、それ以外の学びについては省略する。